自分で単車をいじり始めたきっかけは近所のおじさんであります
それまで単車をいじると言ってもせいぜいが点火プラグを変えるとか
キャブレターのエアスクリューを回すくらいのものだったのですが
ある時、姉が知り合いから調子の悪い単車を預けられた事がありまして
あれはカワサキのエストレヤと言う単車だったかと思いますが
その単車をおじさんがちょいちょいとガソリンタンクをはずしたり
キャブレターをいじったりし始めてですね なんか鼻歌なんか歌いながら
それを見て バイク屋さんじゃなくてもあんな事出来るんだ やっていいんだ
と、その時いけない扉を開いてしまったんですね
それ以来整備は基本的に自分でやってみる様になり
最終的に単車のエンジンもバラバラにして修理出来るようにまでなりました
今では何の不調もなく走る車や単車に乗っていると
なんだか物足りない気分になる そんな悲しい人間になってしまいました
今回車のラジエターから水漏れしている事が発覚して、自分で新品に交換したのですが
それも以前近所のおじさんが交換したよ と言っていたので
じゃあ僕もやってみようと挑戦した訳ですが
ラジエターだけじゃなくて、ついでに温度管理のバルブも交換してみようと欲を出したのが良くありませんでした
とにかく狭いし、ボルトは固いし、ソケットはかけにくいし、見えない所にタイラップがかけてあるし
素人だから手こずるのは当たり前なんですが、それにしても酷かった
結局一日で作業は終わらず、翌週の日曜日も駄目で、悪夢の三週目でようやく完了したのでした
作業中おじさんがなにやってんの~と見に来てラジエターの交換をしてると言ったら
すごいことしてるなぁ と驚くので おっちゃんも前に交換したんやろと言うと
おっちゃんは修理工場に出したんやで そんなん自分でなんかせぇへんよ と笑われたのでした
自分の勘違いとは言え大空に向かってなにがしか叫びたいような、何とも言えない気持ちになりました