3月に植えたアボカドの種が芽吹き、にょろりにょろりと背を伸ばし始めました
種が割れて芽が出るまでは時間がかかりましたが、一端芽が出るとスクスク茎を伸ばすのでかわいいのであります
日蔭の涼しさに比べて日向の暖かさは時折暑いと感じるくらいになって参りました
夏の日差しを肌に受けると、暑さの厳しい中、人力車を引いて回った20代の頃を思い出します
夏の京都はものすごく暑くて目眩がするほどなのに
人を二人も乗せて人力車なんか引っ張るものですからいつも馬鹿みたいに汗をかいておりました
脱水症状に陥らない様に一日に4リットルは水を飲んでいましたが
つるかめの様な成績の悪い車夫はお茶を買う余裕なんかないので
いつも岡崎公園の水道にお世話になっていたのでございます
ある時黒い地下足袋に汗がポトリと落ちて、パッと蒸発して乾いてしまうのを見て
これは死んじゃう暑さだよね と身の危険を感じた事があります
その時先輩の目を盗んでザブッと入った白川の水の気持ち良さはたまらんものがありました
タオルを濡らして頭に巻いて、濡れた地下足袋をバチャバチャやりながら再び走り出すと
東山の方からスーっと涼しい風が吹いて来てですね
なんだかそういった事を思い出しますね
身体もキツイし、ノルマも厳しいでしたけど、
あれは良い仕事だったなぁと思います
もうしたくありませんけども